レオパルド0(ゼロ)シリーズ 先行量産型とレオパルド バッチ3 量産型 記事続き
<キャタピラ>
初期のタイプのキャタピラ、D138E2は田宮のものしかないようです。厚みも薄くまたキャタピラーどうしをつないでいるコネクターが分離してしまっており、いまいちなのですが他の製品から流用することは厳しそうです。
そこで、木工用ボンドで溝を埋めてそれっぽくしとくことにしました。水さえかけなければとれてこないと思います。(図42)右側の真ん中あたりの白い部分です。
今回初めて塗装に田宮のタイヤブラックを使用しましたが中々使いやすい色でした。
田宮のキャタピラはイタレリのものより短いため延長してやる必要があります。2枚ほど追加しましたが、テンションの調整に注意して下さい。私は誘導輪の基部をおってしまいました。
<塗装>
塗装はクレオスのオリーブドラブを調合して吹き付けています。油彩でフィルタリングしてピグメントで仕上げました。
今はやり?のバフのアルコール落としも少しやってみましたがあまりうまくいきませんでした。落とし具合がコントロールしづらく、まだまだ修行が足りませんね。もっと艶有りクリアーを厚く吹き付けて下地を作らないといけないかもしれません。
デカールは各種キットからの寄せ集めです。0シリーズに関しては田宮のキットに入っている車輌ナンバーはそのものずばりのものが入っており、そのまま利用しましたが、オーバースケールでした。
0シリーズ完成 図43から図50 バッチ3完成 図51から図57 図58、59は両者比較
0シリーズには対空機銃を追加しています。
<参考文献>
1979年度戦車マガジン別冊 レオパルト戦車写真集 戦車マガジン社
これは大変古いものですが、未発表の写真が多くとても良い本です。この頃はまだレオパルド1はバリバリの現役車両なわけで、その当時の実戦配備されている雰囲気がよく伝わってきます。また各国に配備されたレオパルドにもページがさかれており、そういった意味でも大変貴重だと思います。
今回制作した0シリーズは、その後は各種試作車両に流用されたようですが、その中の一つにマタドール対空戦車があります。本書にはこの車両を上面から写したカットがありA0の機関部の様子をよく観察することができます。古書店などで見かけたら購入をお勧めします。
PANZER誌1998年7月号 アルゴノート社
レオパルド1の特集で開発からの経緯を丁寧に解説しています。初期の形式の車両も掲載されています。
Kampfpanzer Leopard 1 in der Bundeswehr - frühe Jahre Tankograd社
日本の文献ではお目にかかれない写真が多数掲載されており量産車の変遷がイラストにて説明されています。
KPz Leopard 1 1956-2003 Motor buch社
文章主体の薄い本ですが、珍しい写真が所々掲載されています。私はこの本ではじめてA0の機関部上面の様子を知ることができました。
モデルアート1978年10月号 特集レオパルド戦車
あまり製作上の参考とはなりませんでしたが、いろいろなメーカーの製作記事がありなかなか興味深いです。前述したとおりレオパルドの名称についての解説もこの本を参考にしました。また大越氏による映画「遠すぎた橋」に登場したレオパルドを改造したパンターの製作記事はお勧めです。
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